弥彦山はすごい山だから自転車で上るといい。万葉集にも書いてある

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越後平野の端っこ、日本海ギリギリのところに山脈があり、「弥彦山スカイライン」という観光道路が通っています。自転車でも上れます。

立地が独特で、景色も良いです。さくっと紹介してみます。

目次

巨大な鳥居が目印

弥彦山スカイラインの目印はこの巨大な鳥居。奥にある山がこれから上る弥彦山。山麓には越後一宮 彌彦神社(やひこじんじゃ)があります。一宮ということで格式は高く、この鳥居も日本三大鳥居のひとつだったり。

とりあえず参拝。由緒によると、創建は2,400年以上前。敷地は広大、鳥居も神門も立派で格の高さをビシビシ感じます。

彌彦神社は『万葉集』にも登場し、「今日もまた鹿がやってきて伏している」などと詠まれています。境内には鹿苑があって、完全再現されてました。でもいや鹿。

天然記念物に指定されている鶏も保護飼育されてます。「鶏は天照大御神の天の岩戸神話に登場するなど神道と縁深いから」だそうです。烏骨鶏がもそもそでかわいい。

日本海と越後平野を一望できるすごい山

彌彦神社を後にし、「弥彦山スカイライン」に突入。

最初はこんな感じで地味も地味。

弥彦山スカイラインが通っている弥彦山脈は、本当に日本海ギリギリのところにあり、視界が開けると日本海がパノラマでどーん。

浜のすぐ先で海の色が変わっています。変わり目がここまで綺麗に見えるのは日本海だと当たり前なんでしょうか。

ピークに到達。弥彦山の標高は634メートル、ハードなヒルクライムではなく、さくっと上れます。

山頂からの景色がわりととんでもない

でも本番はむしろここから。「パノラマタワー」という施設があり、そこからの景色がやばい。

パノラマタワーは1970年に開業した、回転昇降式の展望塔。入口からして濃厚な昭和の香り、展望台内部も使い込まれて良い味出してます。

展望台が動き出したとき、地元の方が上ってくるのが見えました。バイクスタンドもあり、地元のヒルクライムスポットになっている模様です。

見える景色はこんなんです。日本海・弥彦山脈だけでなく、越後平野も見渡せます。見渡せる範囲が広すぎて、大地が球形であるのがわかってしまうほど。

このときは稲の収穫が本格化する直前、といった時期。多くの水田が黄金色に染まっています。遮るものはなし、遠くの山々まで見通せます。

パノラマタワーそのものも絵になります。『ドラゴンボール』のカリン様の塔っぽい。平野と海の広さを同時に味わえるのは、弥彦山ならではかなと思います。

パノラマタワーを後にし、弥彦山スカイラインをまた走ります。越後平野側の視界が開け、足下は一面ゴールド。

スカイラインの名の通り空も近く、とても気持ちよく走れる道です。

『万葉集』にはもう1首、弥彦山に関するものがあります。

弥彦山は自分自身がご神体でいらっしゃるから、神々しく青雲(晴れ間がち)のたなびく日ですら小雨がそぼ降ります。

万葉集ナビ
※原文では「弥彦山」は「伊夜彦山」となっていますが、読みやすさを踏まえて改めました

弥彦山には祭神 伊夜日子大神(いやひこのおおかみ)となった天香山命(あめのかごやまのみこと)が埋葬されたそうで、この首はその神聖性を謳っています。

自転車で走ると、古代の人たちが弥彦山を特別な場所とみなしたくなった理由がなんとなくわかります。海と大地の狭間にある山、なんてなかなかありませんから。

今回走ったコース

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たまに東京を脱出しないとSAN値が保ちません。

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