奥多摩湖畔に沿って進む青梅街道。突き進めば、柳沢峠や鶴峠といった有名な峠が待ち受けています。奥多摩周遊道路に入って風張峠(都民の森)を上ることもできます。
しかし、行ける場所はそれ以外にも。
例えば、この三叉路を写真左手に進んだ先(奥多摩駅から来た場合は右折した先)にある「奥沢林道」とか。
東京と山梨の県境ぎりぎりのところには何本か林道が通っていて、奥沢林道もそのひとつ。その名の通り、奥多摩の最奥に位置しています。
奥沢林道は、距離 約3.2km、獲得票高 約325m、平均勾配 約10%というかなりキツい上りですが、走破したときの快感も相当なもの。
勾配はコンスタントにキツく、路面もガードレールも歪んでいるように見えます。
顔を上げれば斜め上に伸びていくガードレール。勾配の強烈さが脚だけでなく目からも伝わってきます。過負荷に嫌気がさした脳が「誰と戦っているんだ、お前は。いいんじゃないか、脚をついても」とささやいてくることでしょう。屈するか否かは人それぞれ(自分は絶対に負けたくない派)。
ピーク手前で景色が開け、山の斜面に張りつく集落を眺められます。都心からもっとも近い「天空の里」でしょう。
上ってきたあたりを見下ろしてみると、いかに無茶な道だったのかがよくわかります。無理矢理通した感しかない。
奥沢林道は、都内でも特に秘境的な景色が味わえる場所ではないかと思います。交通量は日原に比べても少なく、そういった観点からも「走って楽しい道」です。
東京都奥多摩町の林道まとめ
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